PRIDE終了に寄せて

旬を外したかなとも思うけど、PRIDE終了ということで、ちょっと書いておきたいなと思って。

買収の際にZUFFA社長ダナ・ホワイトのコメント、「私はただPRIDEを叩きのめすだけです」を聞いて安心した。これからもずっとずっと、末永く言い続けて頂きたい(笑)と書いたことをふまえて。ああ、もうすっかりPRIDEを叩きのめし切ってしまったんだなあ…

あの発表のタイミングでは、本当にフェティータ一派は本気でPRIDEブランドを活用するつもりだったんでしょう。しかし、彼らの想像以上に”Fuckin’ PRIDE”だったために、それが叶わなかったということだ。

では何故彼らは見誤ったのか?ここから先はただの妄想。井田英登は、DSE元社長・榊原信行がPRIDEの虚像を膨らまし売り抜けたと指摘しているが、もし榊原が売り抜けの主犯として、それを可能にしたものは何だったのか?ひとつに、週刊現代が指摘した(そして榊原の口先以外では否定されていない)「暴力団との関係とそこからの回転資金」、ふたつめに、PRIDEの売値を吊り上げた「エド・フィッシュマンの存在」。他にも、井田が指摘する「不透明かつ緩い(カラ手形のような)契約」もあるだろう(この辺は不透明であるがゆえに実際のところどうなのか不明だが)。しかし、ここではエド・フィッシュマンと榊原が最初からこうなるシナリオを書いていたという線で書いてみる(妄想なのでw)

要するにこうだ。エド・フィッシュマンはある時期(カジノコンテンツとして)MMAに興味を持ち始め、当時PRIDEを運営する榊原に接触し、PRIDEのアメリカ進出を持ちかける。この時点では、フィッシュマンはPRIDEをカジノコンテンツにしようという思惑だった。当然フィッシュマンはUFCにも目をつけただろうが、UFCはフェティータのものなのでそこに食い込むのは無理。やがて、フィッシュマンはPRIDE(=DSE)のダークサイドを知り、「PRIDEはもうダメだ」と結論づける。既にPRIDE USA社長となっていたフィッシュマンはそのとき何を考えたか。PRIDEブランドを実質より高く売りつけることによってフェティータに損害を与え、PRIDE以外のMMAイベントを自らのカジノコンテンツとして取り込む(あるいは一から作る)ということだ。WFAやWECを買収してイケイケのUFC(=フェティータ)なら買う気が全くないことはないだろう。UFC+PRIDEのブランドがいかに強力でも、与えるダメージ次第では充分対抗しうる勢力を作れると考えたのかもしれない。かくして、日本での地上派放送を失い、同じ結論に至った榊原と手を組み、ダークサイドを懸命に隠しながら「傲慢な金持ちフィッシュマンと抵抗する榊原、救いの手を差し伸べるフェティータ」というブックを書き、その上にフェティータを乗せることに成功する。フィッシュマンとDSEとの裁判は全てフェティータを煽るための茶番。

こんな妄想をしてどうなんだというと、「PRIDE後」のMMA市場の動向の鍵のひとつはまだフィッシュマンが握っているんじゃないの?ってこと。少なくともDSE残党なんかよりはよっぽど重要。まあ、妄想が大外れでもフィッシュマンには注目なんだろうけどw

ただ、日本在住の地上波頼りヘタレMMAファンとしては、この状況を良く思ってないわけで。和術慧舟會がうまく全方位外交で盛り上げてくれればいいな、くらいしか考えられないけど。ケージフォースを開催、HERO’Sに選手を派遣して、DEEPやらパンクラスやら修斗にも…修斗もGCMにプロモーターライセンス出せばいいのにというのは素人考え?

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